DAC-170 THE BRIAN JONES MEMORIAL ALBUM 【2CD】

DAC-170 THE BRIAN JONES MEMORIAL ALBUM 【2CD】

販売価格: 5,000円(税込)

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1985年に二枚組ヨーロッパ盤LPの形式でリリースされたブライアン・ジョーンズ在籍時のアウトテイク、デモ録音を集めたもので、 デッカ・レコード時代音源のアンソロジー集の先駆けとなった盤でもあります。 過去にCD化されたこともあるのですが本編全てがLPからの荒い盤起こし音質でクオりティが芳しくなかったこと、 追加されたボーナス・トラックがやはり系列レーベルがリリースしていたLP「BEGGAR'S BREAKFAST」、 「LET IT BREEZE」といった同傾向の編集盤から針起こしで収録した、あまり有難くないボーナストラック群で埋め尽くされておりました。 現在それらのLP、CD自体も市場では見かけることがなくなりましたが、 本作はオリジナル版のコンセプトを守りながら現在の手持ちの音源の中からベストの音質、最新のリマスタリングにて新譜としてブライアン在籍時の貴重な音源の採録を試みたものです。

CDのDISC-1にはオリジナルLPのサイド1〜3の25曲をもれなく収録。 1〜4のIBCデモはベスト盤GRRR!の高額なエディションに収録されましたが、 ストーンズ側もオリジナル・テープを保有していなかったようでブートレッグCDよりリマスタリングされて収められる始末。 そのブート版ではテープのヨレで音質に問題のあった「BRIGHT LIGHTS, BIG CITY」はアセテートから起こして収録するなどやや難のあるリリースでしたが、 本作では全トラックをテープ音源に立ち戻ってダイナミックな音質で収録しています。ブライアンが宝物のように大事にしていたという最初期のデモ音源です。

7のインスト版「MEMPHIS〜」はおなじみのオールダム・セッションからのもので、リード・ギターがキース、 アコースティックのサイド・ギターがブライアンによるもの。8は原盤では音の悪いジョージ・ビーン版で収められていましたが、 今回はきちんとストーンズ版デモ・テイクを高音質収録。9もオールダム・セッションからのものでミックがコーラスに参加し、 左チャンネルから聞こえるファズ・ギターはセッション・ミュージシャン時代のジミー・ペイジのプレイです。

13〜15、19のEP 5X5のシカゴ、チェス・スタジオでのアウトテイクもここ最近はYDのブラックボックスからテイクしたステレオ版が主流となっていますが、 ここではより重量感ある従来のアセテート・モノ・ミックスのリマスタリング版で収録。リズム隊がずっしりとセンターに定位してクリアーで最高にカッコよいです。 21の「THE LAST TIME」はLP原盤ではBBCバージョンをBメロからスタートさせるなどして編集で作り上げたフェイクのアウトテイクが収録されていましたが、 ここではオリジナルの放送通りの形で曲前にアナウンサーの曲名コールのある珍しいバージョンで収録。 エンディングのミックのタンバリン1発も従来より長く収録しています。 22もオールダム・セッションからのもので、未発売に終わった「NECROPHILIA」に収録されたアセテート・バージョン。 この曲も良い音質で正確なスピードでまた冒頭がフェードインしない形のものを聞こうとすると結構苦労します。

DISC-2はオリジナルLPのサイド4の5曲に独自のボーナストラックを加えたもの。 1は3曲入りアナログEP「SATANIC MAJESTIES」に収録されていた有名なロングSEバージョンで、 通常よりイントロ/エンディングのSEが大分長く収録されている、平ったく言うといわゆるファン・メイドのフェイクなのですが、 キースの声で「WHERE'S THE JOINT?」を連呼する気味の悪いエンディングは一聴の価値ありです。 2〜3はビル・ワイマン・プロデュースのジ・エンドによる演奏で、サタニック・マジェスティーズ調の歌詞や楽器編成のため、 長らくストーンズの演奏と噂されていたもの。 ここではレアなモノ・ミックスで収録。

4はLP原盤では正規テイクの左チャンネルのみに絞ったフェイク音源だったため、 ベル・サウンド・アセテート音源よりレアなバッキング・トラックを収録。 キースのエレキ・ギターとブラス・セクションがオーバーダブ以前の状態でMIDNIGHT BEATのSATANIC BOXにも収録されていない貴重なテイク。 6はブライアンの父親がブライアンの思い出を語る珍しいインタビューで’70年代初頭のBBCの番組から。

トラック7以降はボーナス・トラックのパートで7〜18はブライアン参加の半年ほど前の「リトル・ボーイ・ブルー」名義のリハ音源です。 黒人ブルースのカバーと、どっぷりチャック・ベリー漬けの選曲が微笑ましい感じがします。これまで様々なタイトルに分散されて収録されてきた同リハ音源ですが、 今回実際のテープ収録順に初めてオリジナルな曲順で収録できました。 元が家庭用テープレコーダーによるアマチュア録音ですので今回のリマスタリングで劇的な向上がある訳ではありませんが、 トラックごとの音質、音量のばらつきや、音よれが解消されてこれまでで一番聴き易い状態での収録になっていると思われます。

19は本年オークションに出品され大きな話題となった’64年IBC未発テープより。実際の収録はロンドンのDE LANE LEAスタジオですが、 テープのオーナーがIBCスタジオのゴミ箱から持ち帰ったとされるリール・テープに4曲の未発表の初期ストーンズのアウトテイクが収録されていました。 今回のCDにはそのサンプラー・テープに30秒ずつ収録されたレア音源を高音質で収録しています。

AS TEARS GO BYの2種類のテイクはリリース版とは異なりビルとチャーリーのリズム隊が加わり、キースはアコースティック・ギター、ブライアンはエレキ・ギターでミュートしたフレーズを 弾いています。CONGRATULATIONSは12X5に収録のものとは完全に異なるアーリー・テイク。最後のNO ONE LOVES YOU MORE THAN MEはこれまでいっさい聞くことのできなかった初期ジャガー・ リチャード作の若々しいオリジナル曲です。

英デッカ時代のアンソロジー的なリリースはここ数年で「GENUINE BLACK BOX」や「MORE STONED THAN YOU'LL EVER BE」等のボリューミーな 形態でのリリースが目立ちます。しかし何故かどのタイトルもMP3フォーマット等の劣化した ファイル形式のマスタリングで発売されており、PCなどで視聴する分には目立たないのですが、 きちんとしたオーディオ環境で聴いた場合に、旧譜やオリジナル・テープと比較して明らかに 高音域がチャリチャリしていてビットレートの低い音質への劣化が目立ちます。それらの事情を 踏まえて本盤ではマスタリングにこだわり、従来のものよりも聴き易い音質で、また特にこの時期 の音源に多い不正確なテープ・スピードに関しても念入りに補正されています。本年は英デッカ時代 のモノ音源のリマスター・ボックス・セットのCD発売も発表されており、ますますこれらの ブライアン・ジョーンズ期の音源の再評価が進むものと思われますが、本盤もそれらの再発音源と 同時期のレア音源のコンピレーション盤として実にタイムリーなリリースになったと言えるのでは ないでしょうか。

DISC-1
1 ROAD RUNNER (IBC STUDIOS, LONDON, MARCH 11, 1963)
2 BABY WHAT'S WRONG (IBC STUDIOS, LONDON, MARCH 11, 1963)
3 BRIGHT LIGHTS, BIG CITY (IBC STUDIOS, LONDON, MARCH 11, 1963)
4 DIDDLEY DADDY (IBC STUDIOS, LONDON, MARCH 11, 1963)
5 MEMPHIS, TENNESSEE (BBC SATURDAY CLUB, OCTOBER 26,1963)
6 ROLL OVER BEETHOVEN (BBC SATURDAY CLUB, OCTOBER 26,1963)
7 MEMPHIS, TENNESSEE (LONDON, FEBRUARY - MARCH 1964)
8 IT SHOULD BE YOU (REGENT STUDIOS, LONDON, NOVEMBER 20 - 21, 1963)
9 I GET AROUND (REGENT STUDIOS AND DECCA STUDIOS, LONDON, JUNE 29 - JULY 7, 1964)
10 BEAUTIFUL DELILAH (BBC SATURDAY CLUB, APRIL 18, 1964)
11 ANDREW'S BLUES (REGENT STUDIOS, LONDON, FEBRUARY 4, 1964)
12 SPECTOR AND PITNEY CAME TOO (REGENT STUDIOS, LONDON, FEBRUARY 4, 1964)
13 DOWN IN THE BOTTOM (CHESS STUDIOS, CHICAGO, JUNE 11, 1964)
14 TELL ME BABY (CHESS STUDIOS, CHICAGO, JUNE 11, 1964)
15 HI-HEEL SNEAKERS (CHESS STUDIOS, CHICAGO, JUNE 11, 1964)
16 DON'T LIE TO ME (BBC SATURDAY CLUB, FEBRUARY 8, 1964)
17 AIN'T THAT LOVING YOU BABY (BBC TOP GEAR, JULY 23, 1964)
18 LOOKING TIRED (RCA STUDIOS, LOS ANGELES, SEPTEMBER 6, 1965)
19 STEWED AND KEEFED (CHESS STUDIOS, CHICAGO, JUNE 10, 1964)
20 FANNIE MAE (BBC SATURDAY CLUB, SEPTEMBER 18, 1965)
21 THE LAST TIME (BBC TOP GEAR, MARCH 6, 1965)
22 BLUE TURNS TO GREY (PYE STUDIOS AND DECCA STUDIOS, LONDON, AUGUST 31 - SEPTEMBER 4, 1964)
23 YOU'VE JUST MADE MY DAY (REGENT STUDIOS, LONDON, JUNE 24 - 26, 1964)
24 MOTHER'S LITTLE HELPER (RCA STUDIOS, LOS ANGELES, DECEMBER 3 - 10, 1965)
25 HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER, BABY, STANDING IN THE SHADOW?
(RCA STUDIOS, LOS ANGELES, AUGUST 3 - 11, 1966)

DISC-2
1 2000 LIGHT YEARS FROM HOME (OLYMPIC SOUND STUDIOS, LONDON, JULY 2 - 22, 1967, TAKE 15 EXTRA SE)
2 LOVING SACRED LOVING (THE END / OLYMPIC SOUND STUDIOS, LONDON, SEPTEMBER 4 & 8, 1967)
3 SHADES OF ORANGE (THE END / OLYMPIC SOUND STUDIOS, LONDON, NOVEMBER 8, 1967)
4 THE LANTERN (OLYMPIC SOUND STUDIOS, LONDON, JULY 2 - 22, 1967, BELL SOUND ACETATE)
5 CITADEL (OLYMPIC SOUND STUDIOS, LONDON, JULY 2 - 22, 1967, TAKE 34 EXTRA PIANO)
6 BRIAN'S FATHER ABOUT BRIAN

BONUS TRACKS
(LITTLE BOY BLUE AND THE BLUE BOYS, HOME REHEASALS, LATE 1961)
7 AROUND AND AROUND
8 LITTLE QUEENIE #1
9 BEAUTIFUL DELILAH #1
10 LA BAMBA
11 GO ON TO SCHOOL
12 I AIN'T GOT YOU
13 I'M LEFT, YOU'RE RIGHT, SHE'S GONE
14 DOWN THE ROAD APIECE
15 DON'T STAY OUT ALL NIGHT
16 JOHNNY B. GOODE
17 LITTLE QUEENIE #2
18 BEAUTIFUL DELILAH #2
19 BITS AND PIECES : DE LANE LEA STUDIOS 1964

DE LANE LEA STUDIOS, LONDON, MARCH 11, 1964
a) AS TEARS GO BY #1
b) AS TEARS GO BY #2
c) CONGRATULATIONS
d) NO ONE LOVES YOU MORE THAN ME
DAC-170 THE BRIAN JONES MEMORIAL ALBUM 【2CD】

販売価格: 5,000円(税込)

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