THE BEATLES / EMPIRE STADIUM VANCOUVER 1964 【CD】
THE BEATLES / EMPIRE STADIUM VANCOUVER 1964 【CD】
販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり
1964年2月の初渡米はわずか2公演とテレビ出演のみという、あえて露出を抑えファンの飢餓感を煽るというエプスタインの戦略がとられた。そして二度目の渡米となる夏の全米ツアーは、それとは対照的に連日過密スケジュールで8月19日から9月20日までの一か月間を、ほぼ休みなくライブで過ごした。このハードな日程が翌年に本数を減らす代わりに大会場を選択、その結果シェアスタジアムなどの伝説的なコンサートが生まれることになる。本作はその1964年初の全米ツアーより、8月22日バンクーバー公演を収録している。
1964年8月22日バンクーバー公演はツアー4公演目と序盤に位置し、しかもカナダでは初のコンサートとあってビートルズも気合の入ったところを見せねばならないところだろう。このように音源が残されているのも、初のカナダ国内でのコンサートで地元ラジオ局も記録としてとどめておこうという意図があったものと推測される。
冒頭で司会者がコンサート中の注意事項などを述べている間、聴衆は清聴しているようであるが、「ビートルズ!」と高らかに紹介するや絶叫が会場内を埋める。アメリカ国内同様、カナダでもビートルズの人気が沸騰していた事実が伺えるというものだ。ツアー序盤とあって疲れを感じさせない密度の濃い「Twist And Shout」でショウは開幕する。ポールはこの全米公演を思いきり楽しんでいるようでもあり、何としてでも成功させねばならないという意気込みが感じられる。幾分緊張を感じさせるジョンのボーカルに対し、ポールのコーラスないし歌唱はある種のキレた様子が伺えるのである。「All My Loving」の歌い出しは低い声であるはずが、ここでは上ずった前のめりなものとなっているのがそれを表している。「Things We Said Today」が傑作で、ポールの頭から歌詞がすっ飛んでしまい、まるでその場で考えながらか、メチャクチャな歌詞となっているのが面白い。自分でもおかしかったのか、歌っている途中で笑って噴き出しているのがわかる。『次の曲は「ハードデイズナイト」!』とジョンがアナウンスし、その後ジャ〜ンと始まるところ、押し寄せた観客を司会者が注意をする場面が収録されている。
ここで不思議なのは、「抱きしめたい」が演奏されていない点である。全米ナンバー1を獲得した当時のビートルズの最も有名な曲であり、全米進出の嚆矢となった曲である。後半のコンサートでは「恋に落ちたら」と「ボーイズ」の間で演奏されているが、このバンクーバー公演の音源には収録されていない。途中にカットの痕跡もないので、考えにくい事ではあるが、この日、この日に限らずツアー序盤は、実は「抱きしめたい」が演奏されなかったのではないか。「聴きたかったらレコードで」ではないが、わざと演奏しないでレコード購入を促す戦略だったのではというのは穿ち過ぎだろうか。いずれにしても、後述の別音源においても「抱きしめたい」は未収録なため、この日は演奏されなかったようだ。
本作は、この1964年8月22日バンクーバー公演を2種類のソースで収録している。前半が古くから有名な音源で、帯上部に掲載されているアナログで有名なものであった。本作はそのアナログ落としではなく、テープソースより収録している。元のテープソースにピッチ調整を加え、現在考え得る最良のマスターを使用している。大元はMクローデル・レーベルの『FIRST NORTH AMERICAN TOUR』(3CD+2DVD)のセットに使用されたものと同じであるが、今回新たにリマスターと微細な修正が施されている。さらに後半は、このバンクーバー公演のオーディエンスソースも同時収録。オーディエンスソースとはいえ、客席から素人が録音したものではなく、当日の様子を伝えるラジオ局のスタッフが録音したものである。途中でコンサートの模様を伝えるアナウンスなどが入るが、同公演の別ソースとして非常に貴重なものである。それにしても、ラジオレポートと言いつつコンサートをフルに収録している点、きっとこのスタッフも仕事をしないでコンサートに見入り、テープを回しっぱなしにしていたのだろう。
1964年初の全米ツアーより8月22日バンクーバー公演を地元のラジオ局が録音したオリジナル・バージョンをテープ・ソースで収録。さらにコンサートを生中継したラジオ・レポートするオーディエンス音源を併録。いずれも細かい修正を施した最新リマスター音源で収録した同公演の決定盤である。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
EMPIRE STADIUM VANCOUVER CANADA AUGUST 22, 1964
ORIGINAL SOURCE
01. Introduction
02. Twist And Shout
03. You Can't Do That
04. All My Loving
05. She Loves You
06. Things We Said Today
07. Roll Over Beethoven
08. Can't Buy Me Love
09. If I Fell
10. Boys
11. A Hard Day's Night
12. Long Tall Sally
AUDIENCE SOURCE from RADIO REPORT
13. Introduction
14. Twist And Shout
15. You Can't Do That
16. All My Loving
17. She Loves You
18. Things We Said Today
19. Roll Over Beethoven
20. Can't Buy Me Love
21. If I Fell
22. Boys
23. A Hard Day's Night
24. Long Tall Sally
25. Radio Report Outroduction
1964年8月22日バンクーバー公演はツアー4公演目と序盤に位置し、しかもカナダでは初のコンサートとあってビートルズも気合の入ったところを見せねばならないところだろう。このように音源が残されているのも、初のカナダ国内でのコンサートで地元ラジオ局も記録としてとどめておこうという意図があったものと推測される。
冒頭で司会者がコンサート中の注意事項などを述べている間、聴衆は清聴しているようであるが、「ビートルズ!」と高らかに紹介するや絶叫が会場内を埋める。アメリカ国内同様、カナダでもビートルズの人気が沸騰していた事実が伺えるというものだ。ツアー序盤とあって疲れを感じさせない密度の濃い「Twist And Shout」でショウは開幕する。ポールはこの全米公演を思いきり楽しんでいるようでもあり、何としてでも成功させねばならないという意気込みが感じられる。幾分緊張を感じさせるジョンのボーカルに対し、ポールのコーラスないし歌唱はある種のキレた様子が伺えるのである。「All My Loving」の歌い出しは低い声であるはずが、ここでは上ずった前のめりなものとなっているのがそれを表している。「Things We Said Today」が傑作で、ポールの頭から歌詞がすっ飛んでしまい、まるでその場で考えながらか、メチャクチャな歌詞となっているのが面白い。自分でもおかしかったのか、歌っている途中で笑って噴き出しているのがわかる。『次の曲は「ハードデイズナイト」!』とジョンがアナウンスし、その後ジャ〜ンと始まるところ、押し寄せた観客を司会者が注意をする場面が収録されている。
ここで不思議なのは、「抱きしめたい」が演奏されていない点である。全米ナンバー1を獲得した当時のビートルズの最も有名な曲であり、全米進出の嚆矢となった曲である。後半のコンサートでは「恋に落ちたら」と「ボーイズ」の間で演奏されているが、このバンクーバー公演の音源には収録されていない。途中にカットの痕跡もないので、考えにくい事ではあるが、この日、この日に限らずツアー序盤は、実は「抱きしめたい」が演奏されなかったのではないか。「聴きたかったらレコードで」ではないが、わざと演奏しないでレコード購入を促す戦略だったのではというのは穿ち過ぎだろうか。いずれにしても、後述の別音源においても「抱きしめたい」は未収録なため、この日は演奏されなかったようだ。
本作は、この1964年8月22日バンクーバー公演を2種類のソースで収録している。前半が古くから有名な音源で、帯上部に掲載されているアナログで有名なものであった。本作はそのアナログ落としではなく、テープソースより収録している。元のテープソースにピッチ調整を加え、現在考え得る最良のマスターを使用している。大元はMクローデル・レーベルの『FIRST NORTH AMERICAN TOUR』(3CD+2DVD)のセットに使用されたものと同じであるが、今回新たにリマスターと微細な修正が施されている。さらに後半は、このバンクーバー公演のオーディエンスソースも同時収録。オーディエンスソースとはいえ、客席から素人が録音したものではなく、当日の様子を伝えるラジオ局のスタッフが録音したものである。途中でコンサートの模様を伝えるアナウンスなどが入るが、同公演の別ソースとして非常に貴重なものである。それにしても、ラジオレポートと言いつつコンサートをフルに収録している点、きっとこのスタッフも仕事をしないでコンサートに見入り、テープを回しっぱなしにしていたのだろう。
1964年初の全米ツアーより8月22日バンクーバー公演を地元のラジオ局が録音したオリジナル・バージョンをテープ・ソースで収録。さらにコンサートを生中継したラジオ・レポートするオーディエンス音源を併録。いずれも細かい修正を施した最新リマスター音源で収録した同公演の決定盤である。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
EMPIRE STADIUM VANCOUVER CANADA AUGUST 22, 1964
ORIGINAL SOURCE
01. Introduction
02. Twist And Shout
03. You Can't Do That
04. All My Loving
05. She Loves You
06. Things We Said Today
07. Roll Over Beethoven
08. Can't Buy Me Love
09. If I Fell
10. Boys
11. A Hard Day's Night
12. Long Tall Sally
AUDIENCE SOURCE from RADIO REPORT
13. Introduction
14. Twist And Shout
15. You Can't Do That
16. All My Loving
17. She Loves You
18. Things We Said Today
19. Roll Over Beethoven
20. Can't Buy Me Love
21. If I Fell
22. Boys
23. A Hard Day's Night
24. Long Tall Sally
25. Radio Report Outroduction
THE BEATLES / EMPIRE STADIUM VANCOUVER 1964 【CD】
販売価格: 3,300円(税込)
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